仏教と科学

11-1-2 量子力学 ー 大黒天

「仏教の人は量子力学が好きだ」に関するトピックスをもう一つ述べよう。月に一回、京都にあるH院というお寺で、勉強会が開催されるが、そこに出席するようになった。話題提供とお話をしてくださるのはS先生という方で、僧侶資格をお持ちで、非常にユーモア...
仏教と科学

11-1 量子力学 不確定性原理

仏教を学んで思ったことの一つ。仏教の人たちは科学、特に量子力学が好きだ!量子力学では、日常的な感覚からはかなり外れた現象が起こる。多分その不可解さが興味を惹くのだろうか。例えば、トンネル効果。粒子が障壁を通り抜けて、壁の向こうに存在する。ま...
仏教と科学

11-0 仏教と科学の狭間で

授業料を払って学んだ仏教(特に密教)について、疑問も含め、独断的に書いてきた。一方、プロローグでも書いたが、科学的思考をベースに生きてきた人間にとって、「仏教教理」だけなら「あー、そうですか。そのように考えるのですね」と知識として受け入れる...
インド初期密教

8-2 漢訳経典を元にした初期密教研究

ここでは大塚伸夫による漢訳経典に基づく初期密教研究を見てみよう。大塚は、初期密教時代における漢訳経典を精読し、その変遷を密教化という観点から調べている。このような方法論の特徴の1つとして、同系列の経典に、何世紀にも渡って類本が存在する場合、...
インド初期密教

8-1 大乗仏教からの変化 ― ヒンズー教化

大乗仏教では、衆生の救済や悟り、そして自分の悟りを目指し、成仏することが目標だった。ところが、インド グプタ朝の頃(4世紀ぐらい)になると、現世利益的な延命、病気平癒、国家護持などの祈願がどんどん登場するようになる。同時にそれを実現するため...