ちょっと、古い話から始めよう。
高野山大学に入学して、まだ日も浅い頃、同級生の方とランチをしたことがあった。
その時、なにがきっかけだったかは忘れたが、Mさんが
「金谷さんはどの国が好きなの?」
と聞いた。
個人的な科学的な視点で、
― ドイツのあの異様なまでに細部にこだわる、ある方向を決めると最後まで突き詰めようとする科学
― フランスの、センスの良さはあるが、どももフワッとした感がする科学
― アメリカの、流行を追いかける派手な感じの科学
―イギリスの、現実的でバランスの取れた科学
そんな印象の中で、
「イギリスが好きですね」
と答えた記憶がある。
彼女はちょっと怪訝そうな表情で言った。
「え〜〜、そうなの?」
多分、彼女はそんな答えを期待していなかったのだろう。
なにを期待していたかは、直接聞いたことはないが、彼女の思考もわかった今となってはなんとなく予想できる。
仏教の立場、宗教の立場から聞いたのだろう、、、
(科学の立場なんて、どうでも良かったのだろう。しばしば科学的嗜好を宗教的視点から聞かれる場合がある。これと同じような経験は今でもある)
このランチ会の時の話題で、
「文明は800年ぐらいの周期で東西の文明が入れ替わるの」
と聞いた[1]。
「なんとなく、わかるわー」
と頷いた程度だった。

文明800年周期(http://bunmeihousoku.com/bunmei より)
その時、ふと思った。
「文明ってどのようにして入れ替わるのだろう?」
今回の話題は、こんなところから始まる。
[1] 日本の文明研究家である村山節氏が提唱した「文明法則史学」の中核をなす理論で、人類の文明史には1600年の盛衰のリズムがあり、800年の準備期(低調期)と800年の文明期(高調期)に分けられる。そんな話はwikiや幾つかの本に出ている。例えば、http://bunmeihousoku.com。最近だと、小西昭生、『800年に一度の「文明交代」がやってくる――コロナ後のニッポン』、clover出版、2020



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