12-5-2 文明の変遷 ― 宗教/科学

仏教と科学の狭間で_2

多くの文明論がある。

政治・社会構造的視点、経済・環境的視点、宗教・思想・文化的視点など、既に語られ尽くした感もある。
新しくもないかもしれないが、文明の変遷に対する宗教と科学の関係、特に仏教と科学の関係について考えてみた。

文明変遷の分類

まずは、昔小学校、中学校で習った文明の移り変わりの話を思い出して、独断的に、有史以降の文明の歴史の分類を示した。異論もあるかもしれないが、ここでは分類は大した問題ではない。

有史前の歴史の話は、高野山大学の学友たちにたくさん聞かされた。信用するかどうかは別にして、無茶苦茶面白い。でも、ここでは一有史以降に限る。
それでも信用できない話も多いが、、、

①古代文明。元前3000年頃〜
メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国(黄河)文明。いわゆる古代4大文明だ。川の氾濫による肥沃な土地での農耕と文字の時代だ。
②古典文明。紀元前500年〜紀元後500年頃
主だった国(地域)はギリシア、ローマ帝国、インド、中国(漢帝国)だろう。
帝国と理性の時代と言えそうだ。
③中世文明。6世紀〜15世紀
ここで現れるのが、イスラーム世界、ヨーロッパ、インド、中国。
各地域に起こった宗教の広がりとそのネットワークの時代だろう。
④近代文明。15世紀〜18世紀
西欧文明が台頭し、覇権を握る。
大航海時代、植民地帝国、科学概念の変革・発展が時代を変える。
⑤現代文明(産業文明)。19世紀〜20世紀
イギリスで産業革命が起こり、アメリカでのその後の発展により、工業力、物質生産力が軍事力とも結し、大きな力となる。

文明の変遷 (イメージ、by Chat GPT)

④、⑤の近代・現代では、欧米文明が支配的で、産業技術、物質文明が世界を覆っている。

近代において科学技術が生み出す大きな力(経済力、軍事力、情報力、政治力)なくして、世界の覇権を握れなかっただろう。

多分、この理解に多くの人が同意するだろう。

③中世文明の時代を振り返ると、キリスト教圏、イスラーム圏、仏教圏、それぞれ科学技術はかなりのレベルにあった。しかし、その後、キリスト教圏であった西欧において、科学技術は急激に進歩する。単なる技術というだけでなく、科学的発想、科学的実証主義が大きく発展した。

この科学技術の発展にキリスト教が大きくかかわった。

逆に、イスラーム圏では、仏教圏では、科学技術の発展が遅れをとることになる。

次のブログでは、この視点で文明を考えてみよう。

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