kanayatoshiji-koyasan

部派仏教

1 結集と分裂

第1結集はブッダ入滅直後(紀元前5世紀ごろ)に、マハーカッサパ(摩訶迦葉)の指導のもとに、約500人の阿羅漢(修行完成者)が集まり、行われた。場所はラージャガハ(王舎城)郊外の七葉窟だ。釈迦の教えを口伝で正確に保存するために、アーナンダが経...
部派仏教

3 部派仏教

ブッダが80歳で入滅した。この時、すでにインド各地には小さな僧団(サンガ)が形成されていた。布教活動は主にガンジス川流域を中心に行われ、王族や商人たちから支援を受け、仏教は結構栄えていたのだ。ブッダは生涯で、1500~2000回ぐらいの説法...
初期仏教

3 ブッダ思考過程 – シミュレーション

仏教は、ブッダの死後、その教理をどんどん進めていく。変化させていく。ブッダの考えや思想を整理し、哲学的にその考えを精緻なものにし、さらに最大の目的である「悟り」を得る道筋や修行儀礼を進化させていく。でも、一応、大筋の考え方は、ブッダにより出...
初期仏教

2 ブッダの教え

釈迦は説法を始め、80歳で入滅するまで、色々なところで、色々な人に仏教の教えを説く。ブッダが説法をするとき、聞く人の仏教的素質に合わせて説法をする。対機説法という。有名な話に、以下のようなものがある。息子を亡くして悲嘆に暮れていた母親は、ブ...
初期仏教

1 釈迦の一生

釈迦は生身の肉体を持った実在の人物だ。実在人物像は、「歴史的ブッダ研究」と呼ばれる分野で文献批判的に研究されてきた。その出生や生い立ち、悟りを開くまでの過程はほぼ事実に近いようだ。一方、釈迦は仏教の開祖で偉い人だ。宗教的な観点から、伝説・神...