インド中期密教

インド中期密教

9-4 密教的哲学の芽生え

唯識や中観といった大乗仏教思想と、密教的宇宙観(五大、五智、五仏など)を融合させた体系的思考が、インド密教にも現れる。密教が大乗とは思想的にも変わってくるところだろう。高野山大学の授業で I 先生に教わった。「密教教理は、基本的に大乗仏教と...
インド中期密教

9-3 空海密教における変容

前のブログで、インド中期密教と空海密教の相違について拾い出してみた。それは、1)両部曼荼羅の考えが成立したこと、2)師から弟子への密伝が国家儀礼として体系化されたこと、3)即身成仏の思想を体系化、精密化したこと、4)文化的な背景から日本的神...
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9-2 インド中期密教の特徴

雑然と大乗仏教と密教的要素が混在した初期密教の時代において、「初期密教の初期」ではヒンズー経の影響で現世利益の呪文や陀羅尼が急激に増えた。しかし、「初期密教の後期」では悟りや解脱の願文や真言が増え、また悟りを求める仏教に戻ってきた。大塚伸夫...
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9-1 密教の分類

日本とそれ以外の国(チベット、インド、西洋)では密教の分類が異なる。これは、空海の真言密教が日本にはあるためだ。チベット、インド、西洋の国では、密教はその内容によって、以下の4つに分類される。所作タントラ:外的な行(所作)、すなはち、潔斎・...
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9-0 インド中期密教

そもそも密教とはなんだろう?すでに、「日本密教」、「インド初期密教」に書いた後で、この設問はなんだか変な気がする。でも、密教は非常に多くの様相を示すため、ある側面だけを取り上げて、「これが密教だ!」というのは難しい。敢えて言うと、大乗仏教を...