初期仏教

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3-6 釈迦思考過程 – シミュレーション

仏教は、ブッダの死後、その教理をどんどん進めていく。変化させていく。ブッダの考えや思想を整理し、哲学的にその考えを精緻なものにし、さらに最大の目的である「悟り」を得る道筋や修行儀礼を進化させていく。でも、一応、大筋の考え方は、ブッダにより出...
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3-5 釈迦の教え(3) 縁起、輪廻転生、十二縁起

他にもいっぱい重要な教えはある。独断的に選んで、書いておこう。縁起(えんぎ)だ。これは無茶苦茶重要な仏教の世界観だ。縁起(えんぎ):物事はすべて原因と結果で成り立っている、という考えだ。そんなにも難しくないようにも思われるが、この考えは、の...
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3-4 釈迦の教え(2) 諸行無常、諸法無我、一切皆苦

諸行無常(しょぎょうむじょう)、諸法無我(しょほうむが)、一切皆苦(いっさいかいく)、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)は、仏教の根本的な世界観だ。これらは、三法印(もしくは四法印)と言われる、諸行無常(しょぎょうむじょう):何事も変化し、永遠...
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3-3 釈迦の教え(1) 対機説法、四諦、八正道、中道

釈迦は説法を始め、80歳で入滅するまで、色々なところで、色々な人に仏教の教えを説く。1 対機説法(たいきせっぽう)ブッダが説法をするとき、聞く人の仏教的資質に合わせて説法をする。対機説法という。要するに、その人が分かるように教えるのだ。有名...
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3-2 釈迦の一生(2) 初転法輪から入滅

1 初転法輪悟った後、初めてのブッダの説法はサールナートで、以前の苦行仲間の5名に対して行われた。初転法輪(しょてんぼうりん)と言って有名な話である。この5名は、ブッダは苦行を捨てた裏切ものだと思っていたようだが、ブッダの堂々とした姿を見て...