初期仏教とは、釈迦が生まれてから死ぬまで、さらに釈迦の教えがそのまま引き継がれた時代の仏教をいう。仏教の教えは、時代とともにどんどん進化・発展し、精緻な理論へと、また新たは行法(修行方法)へと進んでいく。おかげで、仏教には膨大な経典が残っている。
コメント===>経典は、一応、「私はこのように[釈迦から]聞いた(如是我聞)」というフレーズで始まる。実在の釈迦の入滅後、何百年も経ってからの経典にも、そう書いてある。誰も信じていないような気がするが、釈迦が言ったことなので、絶対正しいと、信者の方は信じているはず(と思う)。
とはいえ、釈迦が説法したと言われる教えに、仏教の原型をほぼ見出すことができる。ここでは、釈迦の悟りまでの過程と釈迦が説教した教えについて、述べてみよう。

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