日本密教

6-2 奈良時代の仏教

奈良時代においては、国家が仏教を保護し、政治と宗教が密接に結びついた時代だ。聖武天皇が建立した東大寺と大仏(盧舎那仏)に象徴されるように、仏教は国家鎮護(仏の力で国を守る)の思想のもとに保護された。日本の仏教の特徴の一つだ。その中心地が、当...
日本密教

6-1 仏教伝来

何もないところに、突如として密教が日本に現れたわけではない。まずは、日本への仏教伝来の話から始めよう。仏教が生まれたのは、お釈迦さまが悟りを開いた時、すなはち、今から約2500年前だ。それがインドの中で広まり、いわゆる北伝ルートとして、イン...
日本密教

6-0 日本密教 ー 空海・真言宗

大乗仏教から徐々に密教が生まれてくる。もちろん、そっくり入れ替わるわけではない。一つの新しい流れができ、大乗仏教とも共存していく。このカテゴリーでは、密教について書くつもりだ。でも、日本では密教というと弘法大師空海が唐(中国)から持ち帰り、...
大乗仏教

5-4 新たな思想体系:中観思想、唯識思想

大乗仏教は、いろいろな新たな概念を生み出した。その思想的基盤を支えた2つの思想体系がある。龍樹(りゅうじゅ、インド名:ナーガルジュナ)による中観派(ちゅうがんは)と無著(むちゃく、インド名:アサンガ)・世親(せしん、インド名:ヴァスバンドゥ...
大乗仏教

5-3 三身と多仏の世界

3-1仏は一人じゃなかった⁉︎初期仏教では、仏とは「ブッダ=ゴータマ・シッダールタ」のこと。「この世に一度だけ現れた、歴史上の一人の偉い人」だった。でも、大乗仏教では変化が起こる。「仏は、そんな一人きりの存在じゃない!」「いや、むしろ無数に...