第2章 学んだ仏教

高野山大学での仏教(密教)の学習が始まった。まずは、学んだ仏教について書いていこう。そりゃ、仏教学びに授業料払って、高野山大学へ行ったのだから、書かないはずはない。

仏教をどんな順序で書くのがいいのか。悩んだ。大学の授業で学んだ順番で書くと、多分さっぱりわからない。

すでに仏教をある程度知っている方は問題ないだろうが、そんな方がこの本を読むとは思えない。多分、高野山大学で学び始める前の私と同じレベルの人だろう。そういう前提で、多少なりとも読みやすいように、仏教の歴史に従い書いていくことにしよう。

初期仏教、部派仏教、大乗仏教、密教(初期、中期、後期)の順番かな!

言っておくが、この本は仏教を学ぶための本ではない。内容的は、学部学生が書く授業レポート程度のものである。だから抜け落ちているところも多い。

ポイントは、私が仏教について学んだとき、ここは分からないな、どう考えたらいいのだろう、どのように理解したらいいのだろう、ちょっと違うのじゃない、というごく当たり前の疑問についてだ。

なぜ疑問に思うかを考えると、その理由はいくつかあるようだ。

自分が仏教を知らない、時代背景が異なり常識が異なる、科学的背景があまりにも違いすぎる、地域性が異なる(ここはインドではない)、教理の中に矛盾していると思えるものがある。

さらに宗教としての側面があり、伝説的な奇跡とも思える事柄も多いので、「ちょっと考えるとこれおかしくない?なんで信じるの」という稚拙な疑問もある。

これらの疑問を理解してもらうために、まずは仏教が何を言っているかを分かる程度には、仏教について説明しよう。

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